犬と暮らす
犬と暮らすために役立つ情報を掲載。
ドッグフードの保存
人間の食事と同じでドッグフードも開封後、時間と共に劣化していきます。
●酸化に要注意!
ドッグフードには犬の味覚に好まれるよう、脂肪が多く使われています。脂肪には油分が多く含まれています。生き物が生きていくゆえで、油脂分は必要な栄養素です。しかし、空気や光に触れ、酸化の始まった油脂は身体に悪い影響を与えます。
酸化した油脂は摂取された後も体内で酸化を続ける曲者なのです。仮に酸化した油脂を摂取しすぎると、細胞膜にダメージを与え、老化・免疫力の低下などを招く恐れがあります。ドッグフードの中には酸化をできるだけ防ぐため「酸化防止剤(ビタミンC・Eなど)」が使われている商品もあります。また、腐敗をできるだけ防ぐために「保存料」や「合成添加物」が使われることも。合成添加物の中には「BHA」「BHT」「エトキシキン」「プロピレングリコール」「亜硝酸ナトリウム」などから、発ガン性物質、アレルギーの発症、内蔵機能障害の発症などの事例も報告されています。フードを選ぶときは合成添加物にも気をつけましょう。
●しっかり保存で酸化を防ぐ
ドライフードは他の種類に比べ油脂が含まれているため、開封した直後から空気や光に触れ酸化が始まります。セミモイストフード、ウェットフード、生肉フードなどは、水分も多く保存状態が悪いとすぐに腐ってしまいます。ドライフードよりも痛みやすいので注意してください。
ドライフードは口をしっかり閉めて空気に触れないようにし、高温多湿の場所を避けて保存しましょう。セミモイストフード、ウェットフード、生肉も開封後はできるだけ密封し、冷蔵庫での保存をおすすめします。
最近ではドッグフードでもオーガニック嗜好が高まり、自然派の酸化防止剤や保存料・添加物不使用とうたった商品も増えています。これらの商品は製品自体が長期保存には向きません。
●早めに食べきる
開封後はできるだけ早く食べきるようにしましょう。愛犬のために栄養満点のフードを選んでも、保存方法が悪くければ意味がありません。
安いから、何度も買いに行かなくていいからと、大量に買い置きしておくのも好ましくありません。
購入の際は、パッケージに記載された「内容量、賞味期限、成分、原材料名」を確認し、安全で美味しいフードを選んであげましょう。