犬と暮らす

犬と暮らすために役立つ情報を掲載。


フィラリア


症状と発症の原因
フィラリアはフェラリアに感染している犬の血液を吸った蚊を媒体に、感染が拡大していきます。犬から犬へ直接感染する事はありません。
一般的に見られる症状としては「散歩に行きたがらない」「運動後に失神する」「食欲不振」「体重減少」「咳」など。重症の場合は「貧血・腹水が溜まり腹部が肥大する・血尿が出る」といった症状が見られます。

糸状で白く細長い形状をした成虫が体内に寄生し、感染当初は無症状のため知らず知らず病気が進行していきます。症状が確認できた時には、病気がかなり進行しており手遅れになる場合も。

成虫は心臓に寄生し、右心室や肺動脈にも寄生。そのため血液の流れを阻害し、心臓の働きを著しく低下させ、ちょっとした動作にもかなりの負担を身体に与えます。以前は発症後の死亡率が高く、重症となると犬もとても苦しむため、最も厄介な疾患とされていました。

しかし最近は効果的な予防法が確立され、飼い主がしっかりと対応してあげれば発症する可能性をかなり抑えることが可能です。また早期発見、早期治療であれば、病気の進行を防ぐことも可能になりました。


フィラリア薬

予防法と治療法

犬をフィラリアから守る最善策は、体内に虫を寄生させない事が最善策。蚊の発生が多い夏を前に春頃の予防接種や予防薬の投与がとても重要で、予防対策を行わない場合は約40%という確率で感染する可能性があります。

「予防法=犬にフィラリアを感染させない」というイメージがありますが、犬が一度も蚊に刺されないなんてことは不可能です。実際は予防ではなく投薬や注射によって、皮下や筋肉内で発育中の幼虫を殺傷し、体外へ排出させるという方法がとられています。

既に成虫が心臓に寄生している場合は薬物療法を行い、病状によっては血管から長い鉗子を挿入し、成虫を取り除く手術を行うこともあります。

 

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