犬と暮らす

犬と暮らすために役立つ情報を掲載。


肥満・ダイエット


昔と違い現代社会では犬は「愛玩犬」として可愛がられ、家族の一員として生活しています。
生活スタイルも大きく変化し、室内で飼育される犬が増えています。

いつも人間の近くで過ごしているため、エサを多めに与えたり、オヤツや人間の食べているモノを与えてしまうなど、年々、犬の肥満が問題になっています。

散歩時間が短いため運動不足になったり、加齢による基礎代謝の低下などが重なり肥満になりやすいなど、食事以外の要因も挙げられます。

肥満は様々な疾患の要因となり、犬の寿命を縮めます。

心不全、高血圧などの循環器障害、椎間板ヘルニア、関節炎などの運動器官障害、腫瘍、皮膚病などの皮膚疾患、肝機能障害など、犬も人間と同じ様に生活習慣病にかかるのです。

犬は自発的にダイエットや健康管理ができません。もし、あなたの愛犬が肥満になっているとしたら、それはあなたやあなたの家族が原因となり、愛犬の寿命を縮め、健康な生活を妨げていることを自覚してください。

ただし、ホルンモンバランス異常による内分泌系疾患が引き起こす肥満もあります。あまり量を食べていないのにどんどん太ってしまう場合は、すぐに獣医師の診察を受けてください。

また、避妊手術・去勢手術をした犬の場合、消費カロリー量が1〜2割減少します。これを知らずに、手術前と同じ量の食事を与え続けると明らかにカロリーオーバーになるので注意してください。愛犬が「手術を受けてから急に太ってしまった」という人は、これに該当するかもしれません。

 

肥満のチェック方法

犬種ごとの生後1歳頃の標準体重を「理想体重」とし、この数値を生涯の基準とします。肥満度チェックの方法として、犬の背骨の左右に手を当て、背中から助骨に沿ってお腹へ手を動かします。この時、助骨の凹凸が手に感じることができれば問題ありません。弾力のあるパンパンにはち切れそうな感触や、タプタプとした軟らかな脂肪の感触なら肥満の可能性大です。

 

ダイエット方法

人間の場合は「カロリーコントロールと運動」を組み合わせたダイエットをしますが、犬の場合は「食事制限のみ」でダイエットを行ってください。

肥満の度合いにもよりますが、急激に運動をすると体に負担がかかり、椎間板ヘルニアや心不全などの疾患を引き起こす可能性があります。人間の場合は無理をすれば自制できますが、犬は話すことができないので、犬の身体にどれぐらいの負担がかかっているか判断できません。

食事制限を行う場合は、犬がストレスを感じないように少しずつ量を減らしましょう。また、1日の食事の回数を増やし、小刻みに分けて与える事もオススメです。
余裕があれば、ダイエット用の低カロリーフードに切り替えてあげると効果的です。

一緒に暮らしている人間全員が愛犬に対するダイエットのルールを認識し、守ることも重要となります。こちらではダイエット、あちらではオヤツもらいたい放題では愛犬のがんばりも全て無駄になってしまいます。来客時にもダイエット中であることを伝え、協力してもらいましょう。

ダイエットが成功しても、食事制限は継続してください。犬には自制心がありません。美味しいモノはお腹いっぱい食べたいですし、運動したくない時は運動しません。
そのため、飼い主であるあなたが愛犬の健やかな生活を維持していく責任があるのです。

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